11月８日は「いい歯の日」です。

日本歯科医師会が1993年(平成5年)に、11(いい)８(は)という語呂合わせから、「いい歯の日」に制定しました。

人間の歯は上下同数になっており、トータルで32本あります。なお、「いい歯の日」は厚生労働省と歯科医師会が1989年(平成元年)から始めた『80歳まで20本の歯を残す』ことを推進する「8020運動」が発端となっています。

ところで、歯医者では治療期間の合間に、患者にカウンセリングをすることがよくあります。

保険治療や自費治療、また各治療方法などの情報を提供します。

実は、ある歯医者から、カウンセリングに先入観を持たなかったことで違う結果になったと報告されています。

その歯医者には頻繁に治療に通う患者がいました。

当初のカウンセリングで、患者は保険治療を選択し、それを3・4回続けていました。そのため、担当医はその患者を『保険治療しかしない人』と判断し、カウンセリングをしなくなりました。

その後、担当医が代わることになり、新しい担当医は前任者からその患者の歯の状態や保険治療の要望などの引継ぎを受けました。

新しい担当医は当該患者が来た時に、保険治療しかしていないという先入観を持たずに、改めてカウンセリングを行うと、その患者は『自費治療に変える』と返答しました。

何も、特別なカウンセリングをしたわけではありません。患者が単に歯の状態が良くなってきたことで、もうちょっとお金をかけて元の歯のようにしたいと思っただけです。

人の気持ちや考え方は環境や状況によって変わるものです。

ビジネスにおいても、先入観だけで結論を出すのは避けた方が賢明です。