11月19日は11(いい)19(いくじ)という語呂合わせから、「いい育児の日」となっています。

この記念日は全国13県の知事からなる「日本創生のための将来世代応援知事同盟」によって2017年(平成29年)に制定されました。

いい育児の日の目的は家庭や家族を大切にし、子育てを社会全体で応援するための行動を起こすことです。

ところで、育児には粉ミルクが付き物ですが、実はある粉ミルクのメーカーが慈善事業を行って大失敗したという話があります。

数十年も前の話ですが、海外の粉ミルクメーカーが貧しい国の恵まれない子供たちに粉ミルクを寄付するキャンペーンを開催しました。このキャンペーンは商売を度外視した慈善事業であり、各国には無償で配布されます。

ただ、貧しい国の子供を助けるとともに、この話題をPRすることで自社の粉ミルクのイメージアップを図り、売上を伸ばす目的がこの事業の背景に隠されていました。

しかし、一石二鳥をもくろんだこの慈善事業は思わぬ結果を招くことになります。

寄付した粉ミルクのほとんどが現地の子供たちに飲まれることはなく、他の国に転売されてしまったのです。

その原因は、貧しい子供の住む地域にはそもそも清潔な水が無いため、粉ミルクを作ったり、使った哺乳瓶を洗ったりすることができませんでした。

なんともお粗末な笑い話としか思えません。

ただ、この話は私たちの普段の業務における反面教師と言えます。

顧客に提供するものが顧客のニーズにかなっているのか、そのものにどれだけの市場価値があるのかを確認しているのかということです。

ニーズに対する情報を収集して業務を遂行することが重要です。