8月1日は「配置薬の日」です。これは数字の「８」を「は」、「１」を「いち」と読む語呂合わせによるもので、全国配置薬協会が制定しました。配置薬は便利であり、また経済的であることから、より多くの人に利用してもらうことがその目的なのだそうです。

配置薬は「先用後利」といって、「先に商品を使ってもらい、後で使った分だけその代金を受け取る」という販売方法をとります。常備薬の入った薬箱を無料で各家庭に配置してもらい、薬屋さんが年に何度か家庭を訪問して、お客の方は使用した薬の代金だけを支払うという仕組みです。代表的な「富山の薬売り」は、江戸時代に藩からの保護を受けて発展し、全国に広まっていったようです。子どもの頃、私の実家にもこのような薬箱があったと記憶しています。私の実家は田舎にあり、スーパーやコンビニも近くになかったため、急な怪我や病気のときによくお世話になっていました。

自身の健康に関心をもち、日頃から備えをしておくことは大切です。同様に、仕事における備えというのも欠かせない要素です。いざというときに対する準備や心構えがあるからこそ、実際に何かが起きたときの被害を最小限に食い止めることができるのだと思います。私はなるべくやるべきことを先延ばしにせず、できることは先取りして見通しを立てておくようにしています。万が一に備えてしっかりと準備をしていれば、想定していなかった業務に対しても落ち着いて取り組むことができると思います。