子供と地域の大人たちとの関係の変化
朝礼ネタ1862 2021/01/01 安全最近の日本は大人が迂闊に子供に接触出来なくなって来ている。
同じ地域に住んでいる大人が、登下校中の児童に挨拶をすると防犯ブザーを鳴らされることも珍しくなくなってきている。
自分の親、友人の親、教師以外の大人は皆不審者と思われてしまう時代なのです。
恐らく子供は安全の可能性が高まるでしょう。
無闇に知らない人と関わらなければ、それだけ危険に巻き込まれることも無いのですから。
しかし、これを別の観点から見ると、寂しい時代になったとも言えます。
地域の大人達も言わば安全を守る一員でもあるというのに、それを受け入れてもらえない悲しさは子供には到底わからないものです。
そもそも少し前、具体的には昭和後期や平成初期の児童は防犯ブザーなど持たされていませんでした。
理由としてはそこまで大きな不審者騒ぎが無かったということもありました。
公園で遊んでいれば犬の散歩をしている大人から挨拶をされることだってありましたし、スーツを着た大人が児童に道を尋ねることもありました。
それも、児童を狙う不審者が増えたことにあると思います。
誤解を招く言い方かもしれませんが、不審者も可哀想な人が多いのです。
精神が病んでしまい、善悪の区別がつかなくなるほど傷ついてしまった人もいます。
だからといって子供に危害を加えていいものではありませんが、今の時代は人の心が冷めきっているように思えます。
不審者も、子供を持つ親も、更にはその子も、みんな心が冷めています。
以前のような和気藹々とした雰囲気を全肯定するわけではございませんが、少しくらいは大人と子供の温かい関係があっても良いのではないかと思います。