心を躍らせるような製品開発のためには、テクノロジーだけでは不十分

  • 追加
  • 2011年3月2日、アメリカのアップル社のスティーブ・ジョブズは、iPad2の製品発表会で次のような趣旨のことを語ったそうです。

    「心を高鳴らせる機器を開発するには、テクノロジーだけではだめだ。リベラル・アーツ(liberal arts)と結びついた、そして、人文科学(humanities)と結びついたテクノロジーが必要だ。そのことがアップルのDNAの中に刻み込まれている」(The NewYoker 2011/10/7より)

    アップル社と我が社とでは会社の規模も、製造している製品の種類も全く異なります。しかし、ジョブズの言葉は、我が社の製品開発にとっても非常に参考になることだと思います。

    良い製品を開発するには、技術者はただ物理学や電磁気学、化学、工学などの専門分野のみを勉強するだけではだめなのです。経済学や社会学、心理学、芸術、文学など広く社会科学・人文科学を教養として身につけてこそ、多くの人々を感動させるような製品をつくることができるのだということをジョブズは訴えているんだと思います。

    振り返ってみますと、私もエンジニアの端くれです。非常に反省するところがあります。大学に入って、そして我が社に入社してからずっと、自らの専門分野の本は何冊も読みました。しかし、芸術や文学などにはまったく触れてこなかったのです。休日になれば、寝て過ごすことが多かったと思います。

    これでは感性が錆びつき、製品開発のための良いアイデアが出るわけはありません。いわゆるリベラル・アーツ(一般教養)や人文科学を疎かにしてきたことが、私の製品開発能力があまり向上していないことの一つの原因だと、最近になり痛感しております。

    今後は、我が社の未来のためにも、また、自分の幅を広げるためにも、製品開発に直接必要な知識をよりいっそう深めることに努力するととも、芸術や文学、社会科学などにできるだけ触れて、人間らしい感性を磨いていきたいと思います。




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