現代に生きる脳内30年前の人間
朝礼ネタ5012 2022/04/03 社会・経済読書・書評私は最近、ハンス・ロスリングさん、オーラ・ロスリングさん、アンナ・ロスリング・ロンランドさんが書いた「ファクトフルネス」という本を読んでいます。
この本は、私にいかに偏った知識で、物事を判断していたのかを気づかせてくれました。
本の中に、世界中の子どもの予防接種率、平均寿命など、さまざまな分野のクイズが13問あります。
自分としては「こんなの簡単だ」と思っていたのですが、いざ解いてみると、結果は2問しか合っていませんでした。
著者によると、私たちの知識は30年前の状況と変わっていないといいます。
また、知識だけではなく、人間が持つ本能によって、物事に対する認知にゆがみが生じるといいます。
例えば、人間は「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込みがあるそうです。
何か重大な出来事や、命に関わることがあると、人間は焦ります。
そして、焦っていると、冷静な判断ができないため、どんな状況かを分析せずに、判断してしまいます。
その結果、予想もしなかった悪い出来事が起こる、と著者はいいます。
衝撃を受けたのと同時に、「このまま知識をアップデートしていかないと、物事を正しく判断できないな」と危機感を覚えました。
物事を自分で正しく判断していかなければ、重大なミスにつながりかねないと思います。
重大なミスをしないように、日頃から最新のデータから知識を収集し、冷静に物事を判断できるように、日々勉強していきたいと思います。