日本の四季とおもてなし

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  • 皆さんは京都に行ったことがありますか?

    多くの方が修学旅行などで訪れたことがあるかと思います。私は京都が大好きですが、真夏と真冬が苦手です。千年の都は、夏は暑く冬は寒い。さらに気候の良い春と秋はホテルや旅館が高いですよね?なのに、なぜ行くのか?

    気候は変えることができませんが、人の心持ちを変えることはできます。
    暑い時期に聞く風鈴の音、涼しげな和菓子、竹やい草の涼しげなしつらえは実際の温度以上の涼感が味わえます。寒い時期の厚手の茶碗にたてられた抹茶や一輪の椿、重厚な唐紙の襖の温もりも同様です。

    四季折々のこうした「しつらえ」の原点を感じられるものに源氏物語があります。

    映画の極みに立った光源氏は自分の理想の世界を、六条院という大邸宅に再現させます。それは四季を表現したものです。

    まず、自らと紫の上が暮らす「春の御殿(おとど)」四つの邸宅から成る中で南東に位置し梅や桜に秋に色づく紅葉を合わせて配置した庭で広大な池は西の「秋の御殿」と繋がる広壮なものです。

    秋の御殿とは養女となった、秋好中宮の実家です。紅葉する木々を多く配置し、秋草を取り揃えてさらに秋が近づけば鈴虫などを放つなどして細やかな気配りをします。ちなみにここだけは光源氏の物ではなく秋好中宮の所有で六条御息所の遺産です。

    夏の御殿は気配りの女性、花散里が主となって源氏の息子の夕霧の母代わりになったり、源氏の養女の玉鬘の母代わりになったりします。東北に位置するこの御殿は、涼しさを追求したもので泉や池が多く配され流水と深い木立で涼しさを演出していました。

    最も特殊な冬の御殿は、雪が降り積もった時に最も美しいように松などの常緑樹を多く植えていました。この御殿には主殿(寝殿)が無く大きな対屋が二つ建てられました。ここの主は明石の君です。源氏のたった一人の姫を生んだ女性です。一見日陰者の扱いですが、未来の天皇の祖母という栄光が約束された人物です。

    いかがでしょう?京都の風土には、四季の過酷さを乗り越えるノウハウが脈々と流れているのです。千年前も現在でも心遣いやアイデアで何とか楽しもうとする姿勢に共感出来ることもあるでしょう。

    疲れた時こそ、一輪の花や、一杯のコーヒーや、何気無い言葉に意識を向けて見ませんか?




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