蕎麦屋の名前、なぜ「庵」と付く店が多いのか

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  • 蕎麦屋には「庵」がつくお店が多いことは、皆さんお気づきになっているのではないでしょうか。じつは、それには歴史的な背景が深く関わっています。
    今でこそ、「寺カフェ」などと、気軽にお寺を訪れて、住職さんとお話するといったことが、イマドキ女子にとってトレンドとなっていますが、蕎麦屋のルーツも、実はお寺が関係しているのです。江戸時代中期、浅草の称往院というお寺の境内に「道光庵」という庵があったそうで、そこの主人が蕎麦処の信州出身で、そば打ちの名人だったために、参詣客へお蕎麦を振る舞っていたそうです。そのお蕎麦を目当てに大勢の参拝客で賑わいを見せていた称往院でしたが、修行の妨げになるとして、寺の住職が蕎麦を禁止する事態に発展してしまいました。それ以来、道光庵の名声にあやかろうと、江戸のお蕎麦屋さんたちがこぞって「庵」を屋号につけるようになったと言われています。由緒あるお寺の参道には老舗の蕎麦屋が多い理由は、禅宗では「五穀断ち」の修行中であっても、野菜と蕎麦だけは食べることを許されていたため、京都の臨済宗の禅僧が、応仁の乱の戦火を避けて全国各地へ逃れて、修行僧が寺内で作る「寺方そば」をはじめてとして、参詣客への「門前そば」へと世間に普及していったからだと考えられています。

    お蕎麦がお寺とともに全国に普及していったという流れは興味深いことですが、江戸時代の末期にもなると、江戸だけでお蕎麦屋さんの数は、3763軒もあったと言われています。本日のランチタイムには、お寺との関係に思いを馳せながら、お蕎麦をいただいてみてはいかがでしょうか。




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