2月18日は嫌煙運動の日-カリギュラ効果を利用
朝礼ネタ5354 2022/02/18 2月今日は何の日?2月18日は「嫌煙運動の日」です。
この記念日は、1978年(昭和53年)の2月18日に「嫌煙権確立をめざす人びとの会」が設立され、本格的に嫌煙運動が始まったことに因んで制定されます。
ところで、「嫌煙権」とはタバコを吸う人を排除する権利のことではなく、「タバコの煙に汚染されていないきれいな空気を吸う権利」などのことです。
なお、最近は飲食店を中心に禁煙が一般的になっていますが、それでも隠れてタバコを吸う人がいないわけではありません。そういう人の中には、単に禁止されたことに逆らって吸っている人もいます。
実は、人には「制限・禁止されていることに対し、却ってやってみたくなる心理現象」があり、それを「カリギュラ効果」と言います。
カリギュラ効果はしたい・したくないに関わらず、禁止されると反対にやりたくなってしまう心理現象のことです。
このカリギュラ効果はビジネスにも利用されています。
その代表的な例が宣伝・広告です。
例えば、ネット広告に『痩せる覚悟のある人以外は広告内容を見ないで下さい』や、『本気で〇〇大学に受かりたい人以外は受講しないで下さい』というようなフレーズが見られます。
例え、自社のダイエットサプリが他社のものより優れているという自信があったとしても、『絶対に痩せるので安心して購入してください』という広告文では、消費者は猜疑心を覚えるだけです。
『痩せる覚悟のある人以外』や『見ないで下さい』というキャッチコピーはカリギュラ効果を狙ったものと言えます。制限や禁止の言葉に却って意欲を掻き立てられます。
ビジネスでは人の心理を利用することも成功に繋がる秘訣の1つです。