硫黄島の戦いと愛国心と

  • 追加
  • 2月は、太平洋戦争末期に硫黄島の戦いが始まった月です。日本軍守備隊とアメリカ軍とでは圧倒的な戦力差がありながら戦闘は1ヶ月近く続き、あまり知られていないことですが、その間は硫黄島に滑走路を設営できなかったためにB29に戦闘機の護衛を付けられず、本土の空襲の被害は大きく軽減されていました。その稼ぎだされた貴重な時間の間に、疎開により命を救われた人も多くいるはずです。

    しかし、そのことを硫黄島の守備隊は基本的に知りませんでした。ただここを死守せよと言われて、その命令に忠実に従っていただけです。家族を逃がすまでの時間を稼ぐといった分かりやすい目的があったならばともかく、彼らはなぜ命令に自分の意思でそれに従い、降伏もせず最後まで戦い抜くことができたのでしょうか。大和魂などと脚色されて語られますが、私はこの理由を、日本という国を愛していたからだと思うのです。

    愛していたとはいっても、愛国心などとは微妙に異なります。資源が無く多発する災害により貧しく、政治は軍に乗っ取られ、技術や産業で西洋諸国に後れを取っている。そんな国であっても、家族の住む国です。家族の居る場所を人は嫌いにはなれません。だからこそ、彼らは家族の国を守るために最後まで戦えたのではないでしょうか。

    話を現代にしますと、会社には家族が住んでいるわけではありません。倒産しても、面倒ですがまた新しい仕事を見つけて働くだけです。失業保険も出ます。これでは、戦時中の日本のように、どんなに愚かで醜い存在であっても無条件に愛せはしません。会社は社員に愛される努力を怠ってはならず、社員もまた自分の会社に誇りを持ちそれを愛せるよう努力しなければならないのだと考えます。




    おすすめ関連サイト



    関連ネタ & スポンサーリンク