稲盛和夫さんの著書『働き方』に書かれていることを紹介します。

仕事をしていく上でいろんな困難にぶつかったり、結果が上手く出ずに思い悩むことも多くあると思います。
そんな時に「こんな仕事は自分に向いてない」とか、「こんな仕事はもう辞めてしまいたい」とかネガティブな発想になったことはないですか。

そんな時に稲盛和夫さんは著書の中で、「今の自分の仕事に、もっと前向きに、できれば無我夢中になるまで打ち込んでみてください。そうすれば必ず、苦難や挫折を克服することができるばかりか、想像もしなかったような、新しい未来が開けてくるはずです。」と述べられています。

「働く」ということは試練を克服し、運命を好転させてくれる、まさに『万病に効く薬』だとも書かれています。

そして「人生の方程式」として次のようなことを言われています。
人生の方程式：人生・仕事の結果＝「考え方」×「熱意」×「能力」
「能力」とは、頭脳だけでなく健康や運動神経も含みますが、多分に先天的なものです。
しかし、「熱意」は自分の意志で決められます。

この「能力」と「熱意」はそれぞれ評点が０点～１００点まであり、それが「積」でかかると考えると、自分の能力を鼻にかけて努力を怠った人よりも、情熱を燃やして努力した人の方がはるかに素晴らしい結果(成果)を残すことができるということです。

そして、これに「考え方」が加わります。「考え方」とは、人間としての生きる姿勢であり、評点はマイナス１００点～プラス１００点まであります。つまり、世をすね、人を妬み、まともな生き様を否定するような生き方をすれば、マイナスがかかり人生や仕事の結果(成果)は、能力があればあるだけ、熱意が強ければ強いだけ大きなマイナスになってしまいます。

このことは、人生・仕事の結果(成果)を最大にしようとするなら、正しい「考え方」を持つことが必要だということになります。

正しい「考え方」とは、常に前向きで、建設的であること、周囲と協調性を持って仕事に取り組むこと、肯定的であること、真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること、思いやりがあって、優しいこと、そして感謝の心を持っていることなどがあげられます。

何一つ難しいとこは言われていません。私も仕事をしていく上で、この考え方に救われてきました。
皆さんも仕事で悩んだ時に一度立ち止まって、自らに問いかけてみてもらいたいと思います。