雑魚という学名を名付けられた魚の話
朝礼ネタ4811 2021/09/10 地域情報自己啓発食事魚は世界に25,000種いるとされています。
その中には学名にザコという名前がつけられた魚がおり、和名をオイカワといいます。
このオイカワは、学名をZacco platypus(ザッコ プラタイパス)という名前で呼ばれていました。
歴史の教科書にも出てくるドイツ人医師のシーボルトが九州の漁師からザコ呼ばれていると教わったことから名づけられたそうです。
実際にザコという名前が学名とはいえ、ついているのは忍びないことから、現在はZaccoが抜けた別の名前で呼ばれています。
しかし、このオイカワは雑魚とは思えない特徴がいくつもあります。
それは外見と味わいです。
外見は、繁殖期になると美しい婚姻色になります。
その姿は熱帯魚のような美しさで、オスは七色、メスは口紅を塗ったような模様に変化します。
そのため観賞用として飼育されることもあるようです。
味わいも非常によく唐揚げやてんぷら、南蛮漬け、甘露煮などどんな食べ方でも美味しいそうです。
さらに滋賀県ではなれずしといわれる発酵食品にも使われていて、現地では鮒寿司よりもおいしいという意見もあります。
このように非常に美しい外見を持ち、身もおいしいのにザコといわれた魚がいるのです。
仕事柄、この相手は軽視したほうが良い、この仕事は軽くあしらっておこうと思ってしまうことがまれにあります。
しかし、こういったオイカワのような雑魚といわれた魚であっても侮れないところがあります。
オイカワのように軽視されているような人や物事であってもきちんと見極め、自分で確認して接することを心掛けたいと思います。
ちなみにオイカワは英語でPale bleak、真珠という意味がついているそうです。