ここちよい香り「ペトリコール」

  • 追加
  • さっきまでは晴れていたのに、気づくと雨が降っていたことがありますが、私は誰よりも早く雨が降ってきたことに気づく自信があります。
    自宅で家族や友達とおしゃべりをしていても、またテレビを見ていても、外を見たわけでも雨音を聞いたわけでもなく気づける理由は、雨の匂いです。

    家族や友達と部屋の中にいるとき、突然降り出した雨に気づき私が「あっ雨だ」と言っても、最初はみんな「ん?雨?何でわかるの?」と不思議そうな顔をします。 外を見たわけでもなく、まだ小降りの雨は、音も聞こえません。
    私が「匂いだよ、雨の匂いがする」と言って外を見ると、確かに雨が降っています。 「へぇ鼻がいいんだね」とみんなビックリします。
    夏場など、洗濯物を外に干していたとき、青空なのに雨が降り出す通り雨があっても、ポツポツ降り出した時点ですぐ気づくため、ほとんど濡れず無事に取り込めます。 ただし、室内でエアコンを利用しているなど、匂いがしない窓を閉め切った状態では雨に気づけません。

    空から舞い落ちる雨は適度な湿り気を与え、乾いた空気をしっとりさせます。 澄んでおいしさを感じられるようになった空気が、地上にもたらすとてもよい香りの雨の匂いに、私は心地よさを感じます。 ほこりっぽい乾燥した空気は、おいしさを感じらません。

    私の少し変わったこの臭覚は、もしかしたら、ものすごい田舎で生まれ育ったせいかもしれません。
    私が生まれ育った小さな箱庭のような山深い集落は、草木が生い茂り、見渡す限り高い山々に囲まれています。 このような標高の高い場所は、大気が不安定になりやすく、よく夕立がありました。 そんな自然を感じ取る能力が高まる場所で生まれ育ったおかげで、少し変わった臭覚が身についたのかもしれません。

    オーストラリアの鉱物学者の論文に、「ペトリコール」という造語があります。
    ギリシャ語で石のエッセンスを意味する「ペトリコール」は、日照りが長い間続いたあと、最初に降った雨の独特の香りを指します。

    何だかロマンチックな「ペトリコール」の香りは、私が感じていた雨の匂いなのか、雨そのものの匂いなのか、雨が土や草の匂いを絶っているのかなど、さまざまな思いを巡らせました。
    論文に「雨によって、土壌や岩石が放出する独特の匂いが発生する」とあるとおり、「ペトリコール」の香りは、地面に降った雨から立ち上る匂いでしょう。
    科学的にどうであれ、私にとって、この雨の匂いは心の落ち着きと潤いをもたらしてくれる特別な香りです。




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