千葉県で繁殖中の”キョン”とは

  • 追加
  • 中国南部や台湾に分布している鹿の“キョン”は、体重が9~10㎏ほどの小型犬ぐらいの大きさで、日本では特定外来生物に指定されています。 
    以前、千葉県の勝浦市にあった行川(なめがわ)アイランドから“キョン”が逃げ出しました。 野性化した“キョン”は、現在も勝浦市と周辺を中心に生息域を広げ、警戒心や繁殖力も強く、千葉県で約5万頭、伊豆大島で約1万5000頭に増加しています。

    草食動物の“キョン”による農業被害も広がっており、大好物の柑橘系の葉に加え、ブルーベリーや大豆の新芽、ハーブガーデンのハーブも食べられてしまいました。 
    侵入防止の対策として、農家で張ったネットにオスの角が引っかかってしまうことがよくあります。

    猟友会で“キョン”の駆除を行っていますが、40歳前後までの若いハンターがとても少なく、3~4人ほどしかいません。 すばしっこい“キョン”は、捕獲が難しく、ベテランのハンターでも敬遠してしまいます。
    そんな“キョン”の主な捕獲方法は、ワイヤなどで足をくくって捕らえる罠“くくり罠”です。 住宅地の近辺で捕獲要請があっても、市街地で銃が使えないため、箱罠をしかけることがありますが、なかなか入ってくれません。

    そんな中、有害鳥獣対策に取り組んでいる男性は、動物の命と向き合う尊さや、追い込まれている農家を守る使命を感じ、“キョン”を有効活用する事業を進めています。
    台湾で“キョン”は、貴重な自然資源として重宝がられ、中でも柔らかくきめ細かい質感の革は、赤ちゃん用品の素材に使われてきました。
    鹿やヤギ、ヒツジなどの皮をなめした“セーム革”のうち、“キョン”の革は特別な高級品です。
    殺されてしまうキョン”の命を活用する事業では、革と肉の製品化を進めています。
    また、いすみ市で捕獲した“キョン”の皮のなめしに成功した革を使ったベビーシューズやキーケースを作るワークショップを開催しました。 すると、若い女性や主婦たちに喜ばれ、大盛況のうちに終了しました。
    さらに、台湾で高級料理として食べられている“キョン”の肉は、低音調理をすると美味しく、中でもローストは絶品です。 今後事業では、解体施設を設置し、“キョン”の肉を流通させることを計画しています。

    1泊2日の狩猟探検ツアーが行われ、しかけた罠を翌朝見回りました。 解体後、ツアーの参加者のみんなで夕食にジビエ料理を楽しみました。
    野性化した“キョン”の農業被害も広がっていますが、狩猟を通して、“キョン”やイノシシなどの野生動物に出会い、自然に息づく命を感じてほしいです。




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