『文章の中にある言葉は、辞書の中にある時よりも美しくなければならない』という名言があります。作家の芥川龍之介の言葉です。

辞書にある言葉は、単語でしかありません。

文章はそれらの一つ一つの単語を組み合わせたものであり、誰かに何かを伝えるためのものです。
芥川龍之介は作家なので、美しい文章で物語を読み手に伝えるということが目標です。

私たちの生活や学びも、似たところがあるのではないでしょうか。

何かひとつの技能を身に付けるとします。あるいは何かひとつの物事を知って記憶したとします。それらは、芥川のいう『辞書の中の言葉』でしかないのではないでしょうか。

実際に何か目的をもって学んだことや身に付けたことを使おうとするとき。それはそれぞれの要素を組み合わせ、ひとつずつの要素だったときよりも『美しく』なければいけません。

つまり、目的にあった技術を選択し、組み合わせ、実用的に利用することができなければならないのです。

ただただ、知識を増やしただけでなく、それをいかに使うかを考えていかねばならないと、私は思っています。

そしてもちろん、様々な形に組み合わせることができるように、より多くの知識や技術を要素として身に付けておかねばなりません。

学生の間は与えられた知識を個々に暗記し、それで勉強したことになっていました。

しかし、本質はその覚えたものをそれぞれに繋ぎ合わせて利用することができるという部分にあったのではないでしょうか。

私も仕事のなかで様々なことを学び、身に付けてきました。それを実際に適切に使えることでこそ、ひとつひとつの学びは輝くのだと、改めて自覚をもって過ごしたいと思います。