技術の進歩とジェネレーションギャップ
朝礼ネタ2049 2021/01/01 IT・テクノロジー効率化社会・経済「ジェネレーションギャップ」
皆さんも一昔前に聞いた事が有るかもしれませんが、所謂、世代間での価値観や文化、それらのズレや隔たりの事です。
この言葉自体、少々古臭く感じる言葉ですが、これからも使われていく事になる言葉です。
この世代間の価値観の相違は何処から生まれて来るのか、と疑問に思うかもしれませんが、これは我々が進歩し発展しているから起きるのです。
太古は道具を生み出し言葉を覚えた者達の間での隔たり、文字を生み出しそれを読み書きできるようになった者達とも隔たりが生まれました。
そして、作物を育てる方法を見つけ、移動速度も速くなって遠くの相手へと情報を伝える技術が生まれ、生活が豊かになり、それに伴い娯楽や文化も発展してきました。
その節目節目で、生まれた時からその技術や文化があった者と、その前の文化と価値観が身に染みてしまっていた人達との間で、ジェネレーションギャップという物が生まれるのです。
昨今でもTI技術やサービスの発展に伴い、この現象が度々起きています。
この世代間の溝は埋められない物なのか?と言うと、そうではありません。
昔の紙の手紙でのやり取りと、今の携帯機器を通して行うメールのやり取りでも、その本質は言葉を相手に伝える事ですし、テレビや動画などの娯楽に関しても、昔の演劇でのお芝居や大道芸人を見て楽しむといった事と心で感じる感情の部分では同じだからです。
それらは、ただ伝達のスピードが上がったり、受け取れる場所と方法が変わっただけに過ぎず、人の根本的な行動や心の有り方は変わってはいません。
つまりは、それらの技術やサービスを提供する側が、隔たりの無い世代へと向けた形で送り出せば、その溝は埋める事が出来るわけです。
ただ新しく便利な物を生み出すだけでは、それが古くなった時に、また同じ運命を辿るだけでし、実際にその古い物を切り捨てる事もできません。
それらは捨てようとも、世界のどこかには必ず残るからです。
切り捨てるのではなく、その古い物も取り込んだ形へ、そして新しい物へと生まれ変わらせる事が必要なのです。
そして、その方向性は技術やサービスの進歩だけではなく、それを受け取る人々の幅も広がっていく事になります。
これを念頭に物事を進めれば、今まで捨てていた事、置き去りにしていた物を無くし、無駄が減り、社会全体で前へと進めるわけです。
でも、そんな事が可能なのか?どうすれば良いのか?と言った疑問が浮かぶでしょうが、その方法もそこまで難しい物では無いと思います。
人間と言うのは、面倒で複雑な物を嫌う傾向がありますから、シンプルで分かり易く簡単な形を目指せば良いのではないでしょうか?
そうすれば、子供やお年寄りなどの、技術や世の中の仕組みに四苦八苦している人々へも伝えるのが簡単で、受け取りやすい物や形が出来上がっていくのではないでしょうか。