さんまは9月が旬な理由と様々なさんま製品について
朝礼ネタ681 2021/01/01 経営食事さんまは北海道のずっと上のオホーツク海域より7月位から南下を始めます。
新物さんまがスーパーの店頭に7月ごろ並ぶのは、北海道の船が、南下し始めた魚を狙って北に向けて船を何十時間も走らせて取っているからです。
それでおいしいですか?と聞かれたらおいしくありません。
さんまがおいしいのはやっぱり9月です。丁度9月に入るとさんまは道東沖といって、北海道の東くらいまで南下しています。この時期が一番脂が乗っておいしいとされます。更に漁場が近いので船が日帰りできる為鮮度抜群で帰ってきます。こんな理由でさんまの旬は9月なのです。でも最近は船が大型になりスピードも出るので8月下旬からおいしいさんまが食べれます。
さてこのさんまですが豊漁不漁はありますが、水揚げ量が非常に多いため、一昔前までは、生さんまという鮮魚流通と塩さんまという塩蔵流通のみで、余った秋刀魚は凍結され加工原料や、養殖魚のエサに回されていました。それでは将来漁獲が減ったらどうなるか?さんま自体大衆魚で価格の安いものですから今のさんまだけでは飯が食えなくなると危惧した一部有志たちが、さんま製品の取り組みを始めました。
さんま刺身用、さんまなめろう、明太さんま、さんま蒲焼、寿司用さんま、さんま開き、さんまフィレなどその他色々あります。これによって付加価値がつき、凍結さんまを安いまま販売せずに、製品として生まれ変わらせ利益を生もうというものです。これが見事軌道に乗り、秋のさんま漁で1年飯が食える体制を作り上げたのです。
このノウハウによってさんまが不漁の年は他の魚の加工品を製造できるようになり、最終的にはさんまが取れなくても安定した仕事と収入が得られるようになっています。
今の漁に満足し何もせずいて、漁が減ったら飯が食えなくなったという実例が多い中、改革に取り組んだ一例です。
自分達の仕事も同じです。今の仕事に満足していたら将来はありません。常にこれがなくなったら!ということを考えながら次なる手を模索しながら仕事をすることが大切です。