一貫性を持つことは、とても良いことです。状況が変わっても、自分らしさや自分の信念を貫く姿勢は、仕事上の信頼に結び付くためです。
いつもブレない姿を見せることは、部下や同僚、更には取引相手にも安心感を与えられます。

けれども、一貫性を貫きすぎることもまた問題です。自分の好きなやり方にこだわるあまり、周囲の方々に迷惑をかけてしまったら、意味がありません。

どうしても社会人として仕事経験が増えてくると、無意識的に自分流の仕事術にこだわってしまうものです。ベテランの社会人ほど、意識的に「あれ？この方法で今回は良いのかしら」と、良い意味で自分のやり方を適度に疑ってみましょう。

不安になった時は恥ずかしがらずに、部下や同僚に対して、相談することも大事です。
自分では合理的だと思っていたデスクワークのやり方が、他の視点から見れば、かなり手間が掛かる方法だった、そんなパターンもあるかもしれません。

プライベートでも、興味の幅を広げる訓練を意識しましょう。
どうしても年齢を重ねると、無意識的に自分の好きな作家の本ばかりを読んでしまいがちです。

あえてこれまで避けてきたジャンルの小説を買ってみたり、電子書籍で若者向けの漫画にチャレンジしてみる等、ベテランの方々ほど時には大胆に新しい世界に飛び込む攻めのスタンスが要ります。意外と「食わず嫌い」だったジャンルや作品に、ハマってしまうかもしれません。

結果的に不満が残る自分好みではない作品だったとしても、それが興味関心の幅を広げるきっかけとなれば、それはそれで良い人生勉強になったと言えます。