攻めの姿勢だけではなく守りに入っていくことも企業には必要
朝礼ネタ5838 2024/05/19 社会・経済ビジネス源氏と平家が戦い、平氏が壇ノ浦で敗れ、世は源氏の世となりました。その後、源平の戦いで敗れた平氏の中には生き延びたものはどこかに住みつき、身を隠し、今でも平氏の落人伝説が日本各地に残っています。彼らは何を思い、そして死んでいったのでしょうか。
しかし、その平家の落人の子孫の中で小学校の教科書に載るくらい戦国時代で活躍した人というのはいるのでしょうか。もしくは明治時代に活躍した人というのはいるのでしょうか。
もちろん、私が知らないだけで、現在平氏の末裔の方で大企業を経営している人もいるかもしれませんし、大政治家になた人たちもいるかもしれません。しかし、一度権力の中枢から転げ落ち、そして、その後人里離れたところで静かに暮らした人というのは、もう一度お家再興と考えないのはなんだか不思議です。諸行無常でしょうか。
でも、生き延びて命を子孫につなぐということはできたわけですからそれで良しと考えれば、それはそれでよく、何も、もう一度天下を取るとか、世の中を自分の手の中に治めないとかいけないとか大それたことは考えずに真面目に生きるというのもそれはそれでしっかりとした生き方だと思います。
それと同様に一度大きくなった会社でさえも、その事業が傾きかけてきたときも無理やりに今の事業規模でやることばかり考えるのではなく、事業規模を縮小しなければならないならば事業規模も縮小すべきだと私は考えます。
多くの企業は、そのようなときになぜか頑張って外的要因の変化を期待し、分不相当に頑張ってしまうようですが、そのようなときは守りに入るというのも立派経営判断だと私は考えます。