真木蔵人の暴露本が密かに売れているらしい
朝礼ネタ557 2021/01/01 メディア・ニュース人は良くも悪くも突飛な行動を起こせば有名になる。そこには善悪の区別はない。人が有名になるきっかけというのは常に曖昧だ。
若い人の中には09年に押尾学が覚醒剤取締法違反の罪で逮捕されたことを知らない人間もいるかもしれないが、彼は現在のところ形はどうあれ結果的には更生を果たしている。
更生の橋頭堡になったことのひとつとして、CDや書籍などが一時的に売り上げを伸ばしたという事実が背景にある。
これらは全て、悪道の限りを尽くした押尾の罪が明るみになってしまったことからの棚ぼた的な現象ではあるが、こういった芸能界の不祥事が表沙汰になることによって、槍玉に上がった芸能人の知的財産やそれに関する物品の流通が活性化するケースも多い。
とはいってもかつて同じように薬物取締法違反容疑で逮捕されたASKAのように、自主回収などが行われる重篤なケースもあるが、今回の真木蔵人のように特に他人に対して与えた損害が軽傷だった場合にはケガの功名のようなもので、それによって得られる俗に「スキャンダル収入」と呼ばれる類の臨時収入は本人にとってはあながち無利益な前科とは言い難いケースもある。
今回の真木蔵人の場合「BLACK BOOK 蔵人独白?僕はそっちにいる?」の売れ行きが好調のようだ。
押尾学の時も一時的に彼の暴露本が売れていた時期もあったが、今回のケースでは押尾と比較しても真木の余罪は軽いと言わざるを得ない。結果的には全国中にその名が知れ渡ってしまったので、どうであれゴシップ好きな国民の関心を集めたのはまず間違いないのである。
肝心の本の中身だが
「本当にリアルな人間はテレビになんか出ないんだ」
という名言をはじめ、心に刺さるものが多い。
ちなみに同書にはかつて真木を自身の映画「BROTHER」に出演者として抜擢した北野武による「心地よく耳が痛い」という表現を記した帯が施されている。
この独白本、これからも売り上げを続伸させ、真木蔵人自身の社会復帰を手助けするきっかけとなるのか。