現在、東京でオリンピックが開催できるかどうか、混沌としています。

そのオリンピックのニュースでよく名前の出てくるのが「IOC」です。

IOCという組織は「NGO」であり、また「NPO」です。
NGOは非政府組織であり、主に国際規模で活動している団体を言います。
例えば、国境なき医師団や国際赤十字などがあります。

一方、NPOは営利を目的としない組織であり、子育て支援や子ども食堂など、主に地域に密着して活動しています。

IOCは国際的な条約や法律に基づいて活動しているのではなく、簡単に言えば、世界的規模の同好会のようなものです。

IOCの主な運営資金は、テレビやラジオなどの放映権料と、スポンサーからの収入の2つです。

ただ、IOCは非営利団体のため、事業によって利益を出しても構いませんが、その利益を組織の構成者の間で分配することはできません。

IOCの役割は、「平和を目指し、人類の発展にスポーツを役立てること」です。
このことは、近代オリンピックを提唱したクーベルタン男爵が理想としていたことです。
そのために、オリンピックを4年ごとに開催します。

しかし、オリンピックの裏には放映権料やスポンサー収入という大きな利権が存在します。
だからこそ、最大のスポンサーであるアメリカの時間に合わせて競技を組んでいる面は否めません。
また、オリンピックを夏場に開催するのは、その時期のアメリカは様々なスポーツが手薄になっているからでもあります。

つまり、アメリカのスポンサーのYES・NOがIOCの決定を左右しています。