以前読んだ、ある雑誌に書かれていた蟻(あり)の話です。

一人の研究者が、運びにくいエサを前にした際の蟻の行動を調べようと、柔らかいゼリーを巣の近くに置きました。

やがて、働き蟻たちがそのゼリーを見つけ、三々五々集まって来たそうです。そして、ゼリーに群がってみたものの、普段の運び方では運搬できないわけです。

すると、蟻たちは、数匹の見張りと思われるメンバーを残して、どこかへ行ってしまいました。

研究者が、さらに観察を続けていると、しばらくして、蟻たちが数枚の葉っぱを引きずって戻って参りました。そして、ゼリーの近くに葉っぱを置くと、その上にゼリーを移し替え始め、その葉をみんなで引っ張り、見事柔らかい食べ物を巣まで運んだということです。

このエピソードから、私たちが学べることは何でしょうか?

言うまでもなく、私たちの社会は、蟻たちのものより複雑ですから、数枚の葉っぱで問題が解決するとは限りませんが、幸い、考える力も蟻たちに負けないくらいにはあるわけですから、困難な状況にぶつかった際に様々な手段を考え出すことができます。

また、自分個人の能力には限界がありますが、一人一人の能力を結集すれば、一見不可能に思われることも乗り越える道が見えてきたりするものです。

会社の仕事は、各々が自分のすべきことに尽力する必要があるわけですが、同時にチームプレーも重要であると言えます。

問題にぶつかった時にはみんなで考え、知恵を絞り、ひとたび解決策を見出したなら、蟻たちのようにチーム一丸となって、ゴールに進んで行きましょう。

賢い蟻たちに感謝をしつつ、今日のタスクに、どんな工夫が役に立つか、自分にできることは何か、よく考えながら仕事をこなしたいものですね。