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1度来たらまた訪れたくなる街 川越

  朝礼ネタ2554  2021/01/01  地域情報

都心から近く、1時間ほどで来られる城下町川越は、テレビや雑誌でも取り上げられるくらい注目されている日帰り旅行に最高の場所です。 
見所満載の川越には「時の鐘」や「大沢家住宅」「小江戸蔵里」「旧山崎家別邸」などの歴史的な建造物があります。

幸町にある川越のシンボル「時の鐘」は、高さ16mほどの3層構造になっており、午前6時、正午、午後3時と6時の1日4回鐘の音を響かせています。
元町にある「大沢家住宅」は、国の重要文化財に指定され、10数件残っている蔵造の中で最も古く、内部に数寄屋風の座敷や箱階段などの優れた意匠が見られます。
酒造を営んでいた酒蔵を活用した新富町にある「小江戸蔵里」は、川越の物産や食材を活かした料理、限定スイーツなどが楽しめます。
松江町にある「旧山崎家別邸」は、主屋、茶室、腰掛待合が市指定の有形文化財に、庭園が国登録記念物に指定されています。

川越には是非食べてほしい食べ物の名物もあります。
江戸時代、豚や牛の肉類を食べることを禁じた文化によって、川越の民衆は生きるために欠かせないタンパク源をうなぎから得ていました。
河川が多い川越周辺は川魚が身近な存在でしたが、中でもうなぎは味がよいうえ、水流もきれいだったため、天然のうなぎがよく採れました。
また、醤油の蔵があった川越の特産品である醤油を使った各店秘伝のたれによって、うなぎの蒲焼が普及しました。
土用の丑の日に、ビタミンAや鉄分が摂れるうなぎを食べる風習が江戸時代の頃に広まったのは、平賀源内に由来があります。
うなぎ屋を営んでいた平賀源内の知人は、土用の丑の日に夏が旬ではないうなぎが売れずに困っていました。そこで平賀源内が知人に「本日丑の日」と店先に掲示することを勧めたところうなぎ屋は大繁盛しました。その後江戸中のうなぎ屋が同じ手段を取ったため、土用の丑の日にうなぎを食べる風習は広がりました。
土用の丑の日にうどんやうめぼしなどの「う」のつく食べ物を食べる風習があったため、うなぎを食べる行為も受け入れられました。

うなぎに加え、さつま芋がなければ川越を語れません。
江戸時代、気軽に食べられる甘味がほとんどありませんでした。そんな中、栽培がしやすく安価なうえ、加熱すると甘みが増すさつま芋を使った焼き芋の大ブームが庶民の間に起こりました。
地元にたくさんの焼き芋を供給するため、また江戸に出荷し利益を得るために、当時多くの川越市民は、こぞってさつま芋の栽培を開始しました。
研究熱心な農事者がたくさんおり、質のよいさつま芋が供給できました。
さつま芋の一大産地として、江戸に安定した供給ができた川越は、「川越と言えばさつま芋」と表現され、名物として定着しました。
現在では、芋懐石や芋釜飯、芋そば、芋せんべい、芋アイス、おさつチップスなど、さつま芋を使った名物料理や和菓子がそれぞれの店舗にあります。

川越は1度来たらまた訪れたい街です。

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