「ネトウヨ」って何?
朝礼ネタ2551 2021/01/01 コミュニケーションメディア・ニュース社会・経済皆さんは、「ネトウヨ」という言葉をご存じでしょうか?
「ネトウヨ」というのは略さずに言うと「ネット右翼」のことです。
「右翼」というと黒塗りの街宣車で大音量を流して走り回る人達を想像するかもしれませんが、「ネトウヨ」というのはそれとはまったく異なり、いわばインターネットの世界のみで活躍する、ちょっと頭の足りない人達のことです。
皆さんの中にもブログやTwitterなどのSNSをやられる方も少なくないと思います。
例えばあなたが韓国へ旅行に行って「楽しかった~」なんていうブログを書いたとします。そのブログへのコメントの中に「キムチ臭くなるなよ」なんてことを書き込んだ人がいたりします。こういう韓国に対して馬鹿にしたり差別的なことを平気で書き込むのが「ネトウヨ」と呼ばれる人達なのです。
「ネトウヨ」の人達は中国人・韓国人の人達、日本人同士でも沖縄の人達や障がい者や生活保護受給者など社会的立場の弱い人達、あるいは今の政権に批判的なメディアやジャーナリストを必要以上に攻撃し、差別を煽ります。
皆さん、どうしてこういう人たちが生まれるのか、考えてみたことがありますか?
私の考えでは、まず我々日本人は歴史や社会情勢に関する教育が不十分なのではないかということです。
最近の学校教育では受験重視で人間として、そして社会人として必要不可欠なことを教えなくなってきていると思います。それは例えば歴史でいうならば日本がかつてアジアの国々に戦争を仕掛けたくさんの現地の人々の生命や尊厳を奪ってきたことや、公民教育でも差別の問題や基本的人権、憲法についての教育が不十分だからこういう人たちが出てくると思うんですね。
それだけではありません。先ほど「右翼」の話をしましたがこの国にはいまだに「日本は正しい戦争をしたんだ」とか「国民に自由や人権があることなんて間違いだ」と言ってはばからない人達が政治の世界には少なからずいます。
それでは私たちはこういう人達に対してどう対抗するべきなのでしょうか?それはまず正しい歴史と政治の仕組みをしっかり学ぶことです。それと「メディアリテラシー」「ネットリテラシー」をよく学ぶことです。
「ネトウヨ」の人達の多くは学校であまり勉強していないようです。ネット上での「誤った」知識をひけらかしている恥ずかしい人達なのです。こういう人達は理論をもって反論すればまともに答えることが出来ません。いわばこれが「ネトウヨ」の弱点といったところでしょうか。
とはいえ、こういった「頭のおかしい人達」が今の政治や社会にはびこっていて、そのせいでおかしな法律などが出来ていることは紛れもない事実です。
それを打ち倒せるのは「正しい知識」しかないのです。
まさに「知は力」なのです。