机上の空論の怖さ

  • 追加
  • 第二次世界大戦における陸上の戦闘の内、直接敵の姿を見ながら交戦する接近戦で、敵にむかって実際に発砲していたのは、戦闘に参加した全兵士の2割前後しかいなかったという研究があるそうです。

    戦争映画で知っている戦闘のイメージとはずいぶんかけ離れています。
    生きている人間を目の当たりにしながら相手を殺す事が、人間にとっていかに心理的抵抗が大きいかを物語っています。

    この発砲率を高めるもっとも簡単な方法は、出来るだけ殺す敵との距離を開ける事だそうです。
    例えば遠距離で相手の表情が判別出来ないと、それだけで心理的抵抗は激減するといいます。

    だから作戦本部で指揮を執る部隊長始や参謀の将校たちは、戦闘現場の死傷者を目撃しないで無線連絡で入る数字で捉え、兵員の損傷率○○%といった具合に把握しています。その感覚は前線の兵士達とは全く異なっている筈です。

    私達についても「某国で内乱、一般市民の死者数百人」と新聞TVで見る事と、人の死体が見渡す限り横たわっているのを実際に目撃する事の違いを想像すれば理解できるでしょう。

    私達の仕事においても、現代では膨大なデータが収集分析され、それ基づいた会議が行われて営業の方針や業務の方法など、会社と社員の活動が決められて行きます。
    しかし、実際に動くのは決して1人の社員というデータではありません。○○君という感情を持った人間が動くのです。
    相手も取引先の○○さんであり、ユーザーの○○様なのです。

    データや会議は勿論必要不可欠なものです。
    ただ全ては感情を持った人間が現場で動いて行われる事を前提にしておかなければ、所謂机上の空論になり兼ねない事を十分に理解しておく必要があります。




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