ソフトパワーと将来への責任
朝礼ネタ2021 2021/01/01 メディア・ニュース社会・経済「ソフトパワー」とは、アメリカの政治学者ジョセフ・ナイ氏によって生み出された概念です。
かつての国際政治の世界では、軍事力や経済力を伸張させ、他国に対して優位に立つことが重視されていました。
ナイ氏はこれらをハードパワーと名付け、それに対して、その国の持つ価値観や政策、文化によって国際社会で影響力を及ぼすという道を見つけ出しました。
そして、従来のように相手のことを押さえつけるのではないこの力のことをソフトパワーと呼びました。
第二次世界大戦の悲惨な敗戦を教訓に、軍事力を放棄した日本にとって、国際社会での影響力を保つにはソフトパワーをいかに伸ばしていくかが肝心となります。
現在のところ、その方針は上手くいっているように思えます。
漫画やアニメ、ゲームは世界的にファンを獲得。
車や電化製品と言った日本製品は、世界でも安心・安全の代名詞として高いブランド力を誇っています。
その結果が、現在の訪日観光客の激増という成果として表れていると言えます。
このような成功は、かつての日本人たちが日々の仕事を真面目に全力で取り組んできたからこそもたらされました。
私たち自身のことを考えてみると、現在の仕事に全力に打ち込み、素晴らしい商品を提供することが日本のソフトパワーを強くしていくことに繋がります。
将来の日本人が国際社会でどのような立場に置かれるかは、今現在の私たちの仕事にかかっていると言えます。
今一度、自分の仕事に緩みがないか検討してみたいと思います。
将来の日本人に恥ずかしい思いをさせぬよう今日の仕事を全力で取り組んでいきたいと思います。