他者の気持ちを考えた忖度でありたい
朝礼ネタ1383 2021/01/01 コミュニケーション営業今日は商売人についてお話したいと思います。
私の子供の頃の友人の家がお商売をしている家でした。その家に遊びに行くと、サラリーマンの我が家とは違うことがいろいろありました。
大人になって思い出すそれらは、仕事をする上で知っていて損はないなと思うことです。
例えばその家では犬を飼っていたのですが、友人の父親である店主は「ほんまはうちは犬を飼うのはいかんのやけどな」と言っていました。犬だけでなく猿も商売人が飼うのは縁起が良くないそうです。
犬は「いぬ」で、関西弁では「いぬ」は帰ってしまうという意味で、猿は「さる」で去るということになるので、どちらも千客万来を望むのに反することになります。
また昔は今と違って、NHKにしても新聞にしても、またガス代、水道代、電気代などなんでも集金でした。今は振り込みで簡単ですが、それぞれ集金人がやってきます。
商売人はまだ商売が成り立っていない早朝の集金人を嫌がりました。
商売が成り立って少しでもお金が入った後でないと、店を開けていきなりお金が出て行くということは縁起が悪いとしました。いろいろな縁起かつぎがありましたが、こうしたことを知っている人は効率良く集金もできたのです。
今でも仕事上の関係者の気持ちを考えて行動することは大切だと思います。これは良い意味での忖度だと思います。
私たちも日々の仕事をする上で、相手がどんなことを望んでいるのかを考えるのとそうではないのとでは、結果の良し悪しに大きく影響があります。
自分のことばかり優先するのではなく、周りのことを考える余裕を持ちたいと思います。