「指差呼称」について知っていますか?
朝礼ネタ5787 2024/03/28 ビジネス安全効率化「指差呼称(ゆびさしこしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?「しさこしょう」と呼んだりもします。
ヒューマンエラーを低減する手法として、指差呼称が有効であることは広く理解されています。
主に生産現場でよく使用されたりしている言葉ですが、生産現場に限った話ではありません。事務所やスタッフ部門などで働くすべての人に当てはまるものです。
人が行うことに必ず「フューマンエラー」はつきものです。何もしないでいるよりもこの「指差呼称」をすることでエラーの発生を抑えていくことが出来ます。
日頃駅で電車の運転手さんや車掌さんがしているのを見たことがありませんか。
右手の人差し指で目標物を示し、「○○よし!」と言っています。運転手さんが前方を指差しし、「前方よし!」とか「出発進行よし!」などと言っています。
人は間違えたり失敗をしてしまうことがあります。
その時に動作や行為を確実にしたり安全性を確保、確かめを行うことで失敗や間違いを極力起こさないようにしようというのが目的です。
目標物を指差しし、言葉でしゃべることで二重の確認が出来ることになります。
1994年、財団法人 鉄道総合技術研究所により、効果実験が 行われました。
その実験によれば、「指差しと呼称を、共に行わなかった」場合の操 作ボタンの押し間違いの発生率が異なるという結果です。
この「指差呼称」をすることによって間違いの発生を約1/6に出来るという実験結果が出ています。
皆さんも自分の行うことや行った後にこの「指差呼称」をすることで安全の確保や仕事の間違いを減らすことが出来ます。
「指差呼称」は規則として「やらさせている」というよりも安全を意識したり、間違い防止のために習慣化していくことが大切です。