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「翔ぶが如く」を読んで私なりに感じた事

  朝礼ネタ5765  2024/03/06  読書・書評

司馬遼太郎先生の「翔ぶが如く」について今回取り上げます。

かなりの長編であるため、読むのはかなり根気が必要ですが、
読むとかなり納得できる点も多いため、今回、取り上げます。

時代は日本の明治維新の初期の話です。

維新の功労者であったはずの薩摩藩の武士、
そしてその武士の棟梁ともいえた西郷隆盛が明治新政府に
反旗を翻すものの最終的には鎮圧されてしまう話です。

今回この小説の書評を通じて、現代に活かせる話をします。

歴史を知っている人たちにとって、西郷隆盛は不平士族と共に
西南戦争を起こして敗れ去る事はご存じと思います。

しかし、なぜ敗北したまでの詳細の原因は知らない人が多いのでは
ないでしょうか。

「翔ぶが如く」を読むとその理由が明確に分かるとともに、現代社会にも
応用できる事が様々あります。

薩摩藩敗北の理由は、初期計画のずさんさです。

確かに当時、明治新政府の方針に多くの下級士族を中心として不満は
ありました。

しかしその不満も持った不平士族に薩摩藩は過度に期待してしまいました。

西郷隆盛という維新の大功労者が反旗さえ翻せば、多くの不平士族が加担し
明治新政府は崩壊すると簡単に考えてしまいました。

そのためほとんど戦略もなく、兵を率いて上京する名目も不明確であり、
客観的にみると不満をもった一部の武士たちが、西郷隆盛を説得し担ぎ上げた
だけの集団として社会から評価されてしまいました。

このため、薩摩藩が期待した不平士族の加担は、九州地区を除くと
それほど大規模ではありませんでした。

また情報伝達という点でも、明治新政府は迅速な対応ができたため
すばやい対応が可能となり、戦いの状況変化に、いち早く対応が可能と
なりました。

現代社会でも、情勢の正確な分析や、正しい情報を少しでも迅速に知る事は
極めて大事です。

長編ではありますが、「翔ぶが如く」の一読をお勧めします。

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