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小説「何者」を読んで感じたこと

  朝礼ネタ3660  2021/01/01  読書・書評

今日は、1冊おすすめの本を紹介させてください。朝井リョウさんという作家さんの、「何者」という小説です。直木賞受賞作品です。

朝井リョウさんと言えば、大ヒットした映画「桐島、部活やめるってよ」の原作の著者としても有名で、この「何者」も映画化されたのでご存じの方も多いかもしれません。
ちなみにキャストは佐藤健さん、有村架純さん、菅田将暉さん、二階堂ふみさんなどとても豪華です。

さてこの本ですが、ざっくり言うと、就活中の学生たちとSNSを描いた小説で、人間関係や社会人になる直前の若者ならではの悩みや葛藤が凝縮されています。

何よりもこの本の特徴は、SNSの便利さや怖さをリアルに描いているところです。リアル過ぎて怖いくらいです。誰もが持っている裏の顔であったり、嫉妬や羨ましく思う気持ちが驚くほどズキズキ心に刺さりました。
ハッとさせられるシーンも多く、自分自身だったらどう感じるか、など色々と考えたり想像したり、そういった意味でも楽しめました。

もちろん、そういった人間の裏側ばかりが詰まった内容ばかりなのではなく、就活やアイデンティティの確立に右往左往する若者たちの頑張る姿から、自分も頑張ろうという勇気や活力ももらえる本です。

自分自身や人間関係を一歩引いた目線で見つめ直したり、整理したい時には最適な本だと言えるかもしれません。
感動モノや推理小説も面白いですが、時には人間の心理について考えさせられる本に触れる機会を作ることも大切だと感じました。

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