お中元の「のし」について

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  • 七月はお中元のシーズンです。「のし」についてのあれこれをお話ししたいと思います。

    私も、取引先のお客様にお中元を贈る係を何回か務めたことがあります。
    品物を予算内で納め、住所を間違えずに送ればいい、簡単に考えていましたが結構細かい決まり事があって驚いた覚えがあります。

    今日は、その中の一つ「のし」についてお話ししたいと思います。

    お中元に限らず、贈答品を買った時にこう聞かれませんか ? 「のしは、どうされますか? 」
    そこで皆さんはこのように答えませんか ? 「お中元でお願いします。」
    普通のことのように思えますが、実はこれは間違いです。

    「のし」というのは、紅白の線の入った紙全体をいうのではなく、右横にある長細い飾りの部分を指すのです。
    しかも厳密に言えば、飾り全体を指すのではなく、飾りの真ん中にある黄色い紙の部分だけが「のし」です。

    江戸時代、お世話になった相手に干しアワビを贈る習慣がありました。昔はアワビが安かったらしいです。
    落語の中でも、「さっさとアワビで飯でも食って寝ちまいな。」なんて事をおかみさんから言われる。間抜けな 八つあん熊さんが出てきますよね。
    ちょっとうらやましいですね。今の時代、回転ずしなどで「アワビ」として廻っているのは、全く別の貝らしいですから。

    だんだんと、アワビの値が上がり、贈り物に使うのが難しくなって紙で代用するようになりました。それがあの飾りの部分「のし」の起源です。
    黄色い紙は、干しアワビを表していたのですね。

    では紙の部分はというと、「水引き紙」というのが正式らしいです。
    実は、肉や魚など、生ものをお送りするときは、「のし」の付いていない「水引き紙」を使います。

    「のし」自体が干しアワビの代用なので、生もの(と言ってもアワビは干していますが)が重なるのを避けるためなのだそうです。
    まあ、贈られる方もそんな細かいことを知らない方のほうが多いかも知れませんが、
    万一のことを考えて、一応知識としては持っておいた方が良いでしょう。

    それでは、きょうも1日頑張りましょう。

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