「本当に頭が良い人は説明が上手い」は、矛盾の矛
朝礼ネタ5164 2022/09/29 効率化コミュニケーション 仕事において、説明する場面も、説明される場面も多数存在します。
お客様から、各種業者、同僚から上司相手でも必要であり、仕事におけるコミュニケーションにはイコール説明、と言い換えても良いでしょう。
当然、ビジネスマンは説明のスキルが求められる訳ですが、裏を返せば説明はスキルが必要なほど難しいとも言えます。
簡単なものにスキルという考え方はありません。学校で、呼吸のテストはしないでしょう。
説明のスキルに関して、「本当に頭が良い人は、誰にでも分かるように説明が出来る」という言い方があります。
一見説得力がありますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
結論から言えば、これは間違っています。
これはほぼ矛盾した文なのです。
「誰にでも理解させられる頭の良い人」
と、
「誰の説明も絶対に理解出来ない人」
の対決に近いと考えれば、矛盾そのものです。
この時、説明をする側に必要なスキルは、受ける側のスキルと反比例する事が分かるでしょう。
説明するには確かにスキルが要りますが、説明を受ける側にも当然スキルが要るという事です。
説明を受ける側は、前提となる知識を持たなければならないし、何が分かっていないのかも明らかにしなければなりません。
説明をする側は、相手の知識や理解の状態に気を配り、説明をしなければなりません。
説明が理解出来ない時、理解してもらえない時、説明スキルばかりに原因を求めず、コミュニケーションが取れているかを確認しながら、円滑に業務を進めていきましょう。