情報伝達の難しさについて
朝礼ネタ5052 2022/05/13 ビジネス効率化ピラミッドの内壁には多くの壁画や象形文字が描かれているらしいです。壁画であれば絵なので何が描かれているかはダイレクトに伝わりますが、文字だとそうはいきません。実際、書かれている文字の意味、内容は、いまだに理解されていないことがほとんどのようです。
つまり、いくら頭の中で考えていることを文字に残しても、なかなか人には伝わらないというのが現実と言えるのではないでしょうか?
また、オンカロをご存じでしょうか?北欧にある原子力発電で使った使用済み核燃料を地下深くに保管する施設のことです。人体に影響が出ない地下深くに放射性物質を運び、コンクリートで完全に埋めて10000年隔離するのですが、そこの入り口には世界中の言語や記号で立入禁止を意味する表示がしてあります。
10000年後の人類にも意味が伝わるよう配慮されたのこととのことですが、それでも後世の人類には意味が伝わらない可能性が高いと言われています。ピラミッドの文字が現代人に読まないように‥。
現代はテクノロジーが進歩しましたが、技術情報が高度化、専門化して、同僚との情報共有さえままならないという場面もあるかと思います。同じ時代、同じ言語でコミュニケーションができているにも関わらずです。
むしろITが進歩して、情報へのアクセス性も良くなり、検索エンジンもあり、何不自由ないようにさえ見えます。ですが、隣の座席に座っている同僚の業務内容や日々の成果が分からないんです。
地震や火災で、データサーバーがやられたら‥と想像すると、現代テクノロジーの基盤がいかにもろいかを考えさせられてしまいます。
今一度、組織としての情報共有のあり方を見つめ直し、組織の総合力を高めていけるような取り組みを考えていきたいと思います。