不思議な葉っぱ、スーパーフードのおかわかめ
朝礼ネタ5038 2022/04/29 食事健康キヌア、ブロッコリースプラウト、モロヘイヤ、小粒でゴマ粒のような亜麻(アマ)という植物の種(ニ=仁)亜麻仁(アマニ)などのスーパーフードがあります。
これらのスーパーフードのほか、私が紹介したいのは、夫が職場でお客様からいただいたおかわかめですが、見て思ったのは、「これ、なんだ?」でした。
アカザカズラ属ツルムラサキ科のおかわかめは、寒さに弱く暑さに強い多年生植物です。
気温が低くなり成長が終わる前に、30㎝ほどの長さの穂状に一斉に咲くおかわかめの小さく可愛らしいクリーム色の花は、甘いよい香りが漂います。
つるが真っすぐに伸び、成長がとても早いおかわかめは、観賞用のほか、夏の暑さ対策に緑のカーテンとして栽培され、景色が見渡せる涼しそうなカーテンに仕上がります。
原産地の南アメリカから中国の雲南省に渡ったとき、栄養や効能が認められたおかわかめは、雲南百薬(うんなんひゃくやく)の別名がつきました。
明るい緑の4~13㎝ほどのハート型をしたおかわかめの葉は、光沢とゴムのような肉厚の触感があり、加熱するとぬめりが出るうえ、見た目がわかめのようになります。
おかわかめの葉は、栄養価が高いミネラルや葉酸、マグネシウム、カルシウム、ビタミンAなどの成分がある健康野菜です。
葉のつけ根に作られるむかごも食べられます。
庭で栽培するより葉が多少小さくなりますが、おかわかめはプランターでも育てられます。
大きめのプランターを選び、通気性と水はけがよい土を使い、20㎝ほどの間隔を開け、2~3株を目安に苗を植えます。
1~2週間ほどの早さでつるが伸びるため、強くがっちりした支柱を立てます。
プランターの表面が乾いたら水をやり、栽培期間中に2~3回ほど化学肥料や液体肥料を与えます。
苗を植えたあと2ヶ月ほど経過し、つるが30㎝ほどの長さになった頃から、定期的に摘心を繰り返しながら収穫します。
真っすぐに伸びるつるが、横にも成長し広がる摘心は、緑のカーテンを作るなら、必須です。
若く硬い生えてきたばかりの葉ではなく、肉厚になったうねりが出てきた葉を収穫すると、美味しく食べられます。
熱湯でゆでたおかわかめの色が変わったらざるに上げ、カラカラになるまでひなたで干すと、1年間ほど保存でき、水やお湯で戻して使います。
苦みや青臭さが強いおかわかめを生で食べることはお勧めできません。
ポン酢や鰹節などをトッピングしたおひたしや、加えるとミネラルやカルシウムなど、栄養豊富なカレーライスに変わります。
天ぷらや酢の物、ポテトサラダのほか、ラーメンや焼きそば、味噌汁の具など、多くの食べ方があり、和風、洋風、中華、どのジャンルにも合います。
おかわかめは、花は観賞、つるは緑のカーテン、葉は栄養豊富と万能なうえ、植えつけ、収穫、食すまで長く楽しめます。
楽しみながら健康にも役立つ、植物のおかわかめにチャレンジしたいものです。