「かど」はあった方がいいのか、ない方がいいのか
朝礼ネタ4991 2022/03/12 心理・メンタル自己啓発物の突き出している部分を「かど(角)」と言います。
これはなかなか面白い言葉だと思うのです。
と言うのも、良い場合と悪い場合の両方に使うからです。
良い方の例を挙げると「彼は一かどの人物だ」といった使い方です。
悪い方の例を挙げると「物も言いようで角が立つ」とか「角を立てる」などです。
「この頃、彼女は角が取れて丸くなった」も「かど」自体は悪い意味で使用されている例です。
漢字で書く場合はいくつかの漢字を当てて、別の言葉であるかのような書き分けをしますが、これは元々の大和言葉に中国語の文字を当てた結果にすぎません。
本来の日本語としては同じ言葉です。
「かど」はあった方がよいものなのでしょうか。無い方がよいものなのでしょうか。
私は本来、中立無色なものだと思います。角があること自体はニュートラルなのです。
それが時と状況によって、一つの立派な見識として現れたり、人を突き刺すような行動として現れたりするのだと思います。
これは人間の性格全般について言えるのではないでしょうか。
真面目な人はコツコツやる長所があるとともに、融通が利かない面があるかもしれません。
パッと行動できる人は、ビジネスで大切な「すぐやる」ことが出来る人であると同時に、物を深く考えず、慎重さに欠けるかもしれません。
古い言葉ですが、明王(めいおう)が車を作る時、まっすぐな木はひっぱり棒に使い、曲がった木は車輪部分に使い、少しも捨てるところがなかったと言う言葉があります。
部下を持つ皆さんは、このような態度で人に接し、人材の確保と成長に努めてほしいと思います。