タンパンカンって何だろう?
朝礼ネタ4987 2022/03/08 心理・メンタル自己啓発私の学生時代、何かの折に先生がふと言われた言葉で忘れられない言葉があります。
「たんぱんかん」という言葉です。
「たん」はクラス担任の担、「ぱん」は「板(いた)」、「かん」は漢字の「漢」です。
やや不適切な例かもしれませんが、ここにいる全員が知っている例で言うと痴漢の漢と同じ使い方です。
「担板」というのは板をかつぐということです。
つまり、板を担いでいる男が「担板漢」です。
この男は、板を肩の上に多分横長に担いでいるのです。
そうすると、どういうことが起きるか?
男は自分の荷物によって、視界のほぼ半分を失うわけです。
板というのは自分自身の物の考え方の偏り・特性、あるいは信条といったものでしょう。
それがあることによって、真理の半分が見えなくなっているのです。
真実の半分が覆い隠されてしまうのです。
男が向きを変えても別の50パーセントが見えなくなるだけです。
我々の判断には無意識にこういうバイアスがかかっているのではないでしょうか。
本社の中でも海外との取引を直接担当している部署の方は「文化の違い」という板を何度も経験されていることと思います。
自分では、よくよく考えて、考え抜いて、これが絶対正しいと思っていることが、実は真実の半分かも知れないわけです。
人間の全体視野は約200度ですが、ネコの全体視野は約280度です。
我々は、場合によってはネコにも劣るのかもしれません。
こういうことを忘れずに、色々な社内外の人々と接していきたいと思います。