茗荷(みょうが)を食べ過ぎると物忘れがひどくなる
朝礼ネタ4950 2022/02/04 心理・メンタル故事ことわざ自己啓発茗荷という野菜と物忘れに纏わるこのフレーズを知っていますか?
知らない人はそんな言い回しが、昔からあると今知って下さい。
このフレーズの由来はお釈迦様のお弟子さんが係わっているのだそうです。
お弟子さんの中の一人に、自分の名前さえすぐに忘れてしまうほど、
それはそれは恐ろしく物覚えの悪い男の人がいました。
彼は自身のそのどうしようもない愚かさを嘆き悲しみ、いつも涙していました。
そんな彼にお釈迦様はおっしゃいました。
「自分の愚かさを知る人は知恵者です。
本当の愚か者は自分の愚かさに気付かない者です。
あなたはひたすらに塵を払い、そして垢を取り除きなさい。」と。
男はお釈迦様の言葉に素直に従い、
来る日も来る日も、そのまた来る日も心を込めて、
只々掃除に励みました。
そしてとうとう自らの心の塵を払い垢を取り除くことに至り、
阿羅漢として尊崇される聖者になることができたのです。
男のこの小さいけれど偉大な努力を、お釈迦様は皆の前で称賛しました。
やがて男が亡くなりました。
そして葬られた場所に茗荷が生えてきました。
それを見た人々が、
茗荷を食べ過ぎると物忘れがひどくなると言い始めたとのだとか。
小さな努力もコツコツと地道に根気よく続けていれば、
頭が良くない私でも何とかモノになるのかもしれないと、
思わせてくれるお話です。
でもポイントは、心の中の塵と垢を取り除いてきれいにできるほどに、
心をを込めて精一杯お掃除をできるかというところなのでしょうね。