秋茄子は嫁に食わすな、と言ったのは意地悪な姑?
朝礼ネタ4931 2022/01/15 心理・メンタル故事ことわざ「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉を知っているでしょうか?
古い言葉ですし、若い方は知らないでしょうか?
知らない方、ちょっと考えてみてください。これはどういう意味でしょう?
「意地悪な姑が、美味しい秋ナスを嫁に食わせないようにしている」と感じませんでしたか?
もしかすると、秋ナスがそれだけ美味しいのだという意味にも受け取ったかもしれません。
でも実はこの言葉「秋ナスは体が冷えるから、嫁に食わせないようにしている」という説があるんです。
お嫁さんの体の心配をしているのか、お腹にいる孫の心配をしているのかはわかりませんが、姑さんの印象がかなり変わったんじゃないでしょうか?
で、どちらの説が正しいのか?
それはわかりません。誰が言い出したかもわからない言葉なので、調べようがないんでしょう。
私がそこから考えたのは、同じ発言でも、受け取り手によって意味が180度違ってくるということです。
優しさから「秋ナスを食うな」と言った姑さんがいたとして、お嫁さんに嫌われてしまったら可哀想な話です。
意地悪で「秋ナスを食うな」と言った姑さんがいたとして、性善説を支持するお嫁さんは「優しい人だ」と誤解したかもしれません。……それはまあ、いいかもしれませんが。
お客様の言葉にも、そんな場合があると思うんです。
ありがとう、と言っても不満を持っているかもしれないし、文句を言いながらこちらに感謝し、期待しているのかもしれません。
とてもむずかしいことですが、お客様の意を組み、察する能力を鍛えていければと思っています。