お金の悩みは子供の方が深刻!?
朝礼ネタ4917 2021/12/26 教育目標私が小学2年生の頃、同級生の女の子がほしかった任天堂の携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」を親にねだりました。
ところが、当時の販売価格だった9,800円も「子どものおもちゃに払えない」と言われ、断られてしまいました。
しかし、どうしてもあきらめきれなかった女の子と親が交渉した結果、手伝いをするたびにもらえるお小遣いで購入することにしました。
親が手伝ってほしいときに支払うお小遣いは、肩たたき10円、皿洗い50円、風呂掃除100円など、細かく決められていました。
平日の夕方まで学校の授業、帰宅すると宿題をこなしながら、親の手伝いをする生活が、女の子にとってとてもきつかったことを物語るように、以前よりげっそりしていました。
そんな中、ついに目標金額を達成したことを知ったとき、苦労をよく知っていた私は、自分のことのようにうれしかったものです。
購入する当日、「早くゲーム機を買ってたくさん遊ぶんだ」と言って、女の子は授業が終わると帰って行きました。
翌日、どんな感想が聞けるのかワクワクしながら、私が話しかけても元気がありませんでした。
何かあったのか尋ねてみると、「ソフトを買うお金がない」という一言が返ってきました。
ハードだけでは遊べず、「ゲームボーイアドバンス」に対応したソフトが必要でしたが、失念していたとは言え、小学生の女の子にはあまりにも残酷な結果になってしまいました。
小学生ではなく働ける年齢だったら、「もっと効率よく稼げた」と思うと、ある意味、「お金の悩みは、大人よりも子どものほうが深刻なのかもしれない」と痛感したできごとでした。