努力の向こう側にある景色
朝礼ネタ4899 2021/12/08 心理・メンタルビジネス「何かの試験に合格するためにはこの本とあの本を読んで、それからこの問題集を解けるようになれば合格できる。」という風に軽々と言ってのける人がいます。確かに、最終的には問題集を解けるようになれば試験には合格できるかもしれませんが、多くの人たちは大いなる努力をしたにもかかわらず、その問題集をしっかり理解して解けるようにならないのです。
それには理由があります。それは、人間には生まれもった能力の差があり、それは努力ではどうしてもカバーできないのです。しかし、多くの楽観的な人たちは、それは本当にオリンピックやプロスポーツレベルでの僅差の話で一般的なものは「努力」は凡人でも何とでもなると思い込んでいるようです。
私もこの世の多くのことががむしゃらな「努力」で解決できればそんなに素晴らしい世界はないと思いますが、世の中はやはり、努力だけではどうにもならないのが実情です。
しかし、私はこの努力だけではどうにもならないのだから努力を否定しているわけではありません。むしろ、私としましては、人はできる限りの努力をすべきだと考えています。
その上で、努力だけでは乗り越えられなかったことは仕方がないことだといわばいさぎのいい諦めをもっていってほしいとさえ考えているのです。
この精一杯努力したけれど結果は芳しくなかったというある意味「挫折」が人を成長させ、組織を図太くさせるのです。ですから、多くの人は能力に抗い努力してもらいたいと私は考えています。