求められるリーダーシップ
朝礼ネタ4858 2021/10/27 心理・メンタルビジネス自己啓発以前読んだ本の中で、印象に残っている話をしようと思います。
みなさんは「リーダー」と聞いてどんなイメージを持ちますか。目標を掲げそれに向かってメンバーを鼓舞する、あるいは引っ張っていく人。みんなの意見をまとめる人。日本において、「リーダー」とはそうした「引っ張る」「まとめる」人だと長年考えられてきました。
しかしその本において書かれていたことは少し違いました。「引っ張る」「まとめる」人だけでなく、プロジェクトに参加するスタッフ全員に「リーダーシップ」が必要である、と書かれていたのです。
その本によれば、「引っ張る」「まとめる」だけでなく「積極的に意見を伝える」「困っているメンバーをサポートする」なども「リーダーシップ」であり、スタッフ全員が持つことによってプロジェクトの成功の確率が上がるとのとこでした。
日本には「船頭多くして船山に上る」ということわざがあります。リーダーが多くては会議もまとまらない、目標に向かって一丸にもなれない。最初は私もそんな風に思っていました。
その本を読んでから、しばらく経ったある日の朝礼。
朝礼のログを取って、みんなに共有してくれている同僚がいました。よく考えれば、その人は書記係として任命されたわけでもなんでもないのです。自主的にログを取ってくれているその人に私は、「私がログを取るよ」と言いました。
その日の朝礼で私は、上長や同僚の言葉を一字一句聞き漏らさないように必死にログを取りました。いつも以上に、朝礼に対し真剣に取り組みました。
それを共有すると、みんなに感謝されました。そして初めてその本に書かれていたことを理解したのです。
ログを取っていた同僚は困っていたわけではなかったと思いますが、私にできる「メンバーのサポート」を積極的にしてみたことで、私にとって朝礼がより自分ごとになったのです。
そして、朝礼だけのことを考えると小さいですが、そこからプロジェクトの目標、部署の目標、最終的には会社の目標達成のために、「リーダーシップ」を持って、より良い仕事のやり方を目指していくことが大切だと思いました。