常識が180度変わるコペルニクス的転回について
朝礼ネタ4709 2021/06/11 ビジネス名言・格言コペルニクスとはポーランド出身の天文学者です。コペルニクスが生きていた時代は16世紀ごろです。
それまで、地球を中心として、そのまわりに太陽や惑星などが回っていると考えられていた天動説が常識でした。もちろん現代では、それは間違いであり地動説が常識となっています。
しかし、当時ヨーロッパではキリスト教が主な宗教であり、聖書からあるように神の考えとしては地球が中心となって動いていることが当たり前だと考えられており、また人々も信じ込んでいました。特にどの時代でも宗教は強く権力もあったために絶対的な存在でした。
もし、その考えに反対する者は神を批判することになり処刑されてしまうこともあります。ガリレオ・ガリレイも地動説を唱えていましたが、裁判で死刑を宣告され処刑された一人です。当時としては地動説に反論することは非常に恐れ多いことでした。
しかし、コペルニクスは毎日のように惑星や星などの天体を観測していくうちに、地動説では考えられない動きをしていることを発見しました。そしてたどり着いた答えが太陽を中心として地球や惑星が回っている、天動説でした。それまでの常識を180度変えてしまった考えでした。これをコペルニクス的転回と呼びます。
コペルニクスは自分が見て感じた世界を確信し、地動説を発表しました。それが当時の非常識であってもこれが真実だとわかってしまったためです。多くの人から批判があったことは容易に想像できますが、真実を伝えようとしました。
現代の社会においてもまだまだ常識と思われていたことは実は常識ではないことが多くあるはずです。そのためにも自分自身で見て、調べて、感じて、そして考えることが大切です。どんな事にも疑いをもち、本当の真実を見つけ出すことができるような人になることが大切だと思います。