私なんてと言ってしまう人
朝礼ネタ4670 2021/05/02 社会・経済心理・メンタル尊敬する人「私(僕)なんて」と言ってしまうのですが、これは「あなたなんか」の裏返しだとデキる上司から言われました。
「なんて」の後には必ず否定的な言葉が来ます。
つまり、自分を客観視しています、というポーズを取りながら、独り言ではなく人前で言うという行為でなんらかの同情の言葉を言ってほしいと言うアピールと受け取られてしまいます。
極端な話し、「あなたなんか、私のことなんて全然分かってない」と言っているのに等しいワケで、言われた側は気持ちがいいものではありません。
また、自分もそうですが、褒められたときに「いえいえ、私なんてまだまだです。営業成績トップには追いつけていませんから」と答えてしまうケースがあります。
自分もそうですが、本人は「これまですごく頑張ってきて、認められたけど、自分よりもっと頑張っている人がいるから、私なんてまだまだです」という意味で、純粋に謙遜して答えています。
しかし、上司が言うには、この言葉の裏には優越感が潜んでいると言いました。
「ありがとうございます。これからも精進します」と受け止めるのが、自分の心にも優しい答え方です。
しかし、「上がいる」という言葉を発してしまった時点で「下」の人たちを見下している、ということが判明してしまうワケです。
自分のことを人との比較で語るのは、義務教育時代の名残りだと思います。
成長期、いろんなことで競い合うのが小中学生、そのままのセンスで自分が選んだ仕事を語るのら、自分をいじめているようなもので、ネガティブな言葉は心の敵だと教わりました。
勝負は昨日までの自分と、これはみんなに言えるアドバイスです。