朝礼ネタ朝礼ネタ 3分間スピーチの例文集

 

障がい者になり退院してからのほうが大変な生活

  朝礼ネタ4665  2021/04/27  561 PV 社会・経済規則・ルール

小脳出血で倒れた私は、退院するまで約8ヶ月間入院していました。
通路が広く、エレベーターもついていた病院は、もちろんバリアフリーで至るところに手すりがついており、動きやすかったです。
恐らくその快適な生活に慣れてしまったせいか、私は外の世界で生活をすることに不安がありました。

私の退院に合わせて、廊下やお風呂場に手すりをつけてくれたおかげで、とても行動しやすかった家の中に対し、怖かったのは外でした。
退院後毎日のように散歩すると、倒れる前は何も考えていなかった見慣れた光景が、違って見えました。
でこぼこしていて歩き難い道や、ほんの些細な段差、歩道の坂など、健常者には何ともないこれらの全てが、私には危険なものに感じました。

混雑する時間は避けていますが、電車に乗る前に私は、インターネットで乗り降りする駅のどこにエレベーターがあるのかを確かめています。
改札の近くにエレベーターがある最近の新しい駅に対し、古い駅はホームの隅にあるエレベーターまでかなり歩かなければなりません。
体の不自由な人が座る優先席に、当たり前のように健常者が座り、座席を譲らないことに心が痛みます。

高速道路やスーパーなどのトイレや入り口の近くなど、便利なところにある障がい者用のパーキングに、健常者の車が止まっていることがときどきあり、心が痛みます。 そんな中、勝手には止められないようになっているスカイツリーの駐車場では、身体障がい者手帳を見せると、警備員さんが誘導してくれたので、安心しました。

普通の主婦なら、安いお買い得品があるお店に行く買物も、小脳出血による運動機能障害がある私は、通路が広く、足元にごちゃごちゃ商品が置かれていないスーパーなどに行きます。 お徳よりも、安全で行きやすいお店を選んでいる私は、倒れる前と比べるとずいぶん考え方が変わりました。
転倒する恐れもなく、荷物も入れられる大きなカゴがついている三輪自転車には、重たい商品やかさばる買い物のときに乗っています。
カートがあるスーパーでは、買った商品をカートで自転車のカゴまで運んだあと、元の場所に戻しています。 少し面倒ですが、私がやりやすいように、できることをやっています。

生活する上で大変なことも多いですが、よいこともあります。
役所で手続きをすれば、都バスや都営、都電の無料乗車券がもらえます。 加えて、障がい者と付添い人は、新幹線の料金割引や、1000円で映画が見られます。 さらに、身体障がい者手帳を提示すれば、テーマパークや水族館なども割引があります。
大変なことやつらいことばかりを考えているより、このような割引をうまく利用したよいことやお得なことを考えて生活したほうが気も楽になるうえ、少しうれしくもなります。

障がい者のことを理解してもらうのが難しい健常者の一言にとても傷ついたことがあり、正しく理解してもらう機会が必要だと常々感じています。

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