凡庸と非凡の違いは何なのでしょう
朝礼ネタ4634 2021/03/26 社会・経済コロナウイルス身近な法則地球温暖化の問題。人間の色々な活動が原因で増え続ける炭酸ガスが原因です。
だからこの問題を解決するためには、炭酸ガスの発生を抑えなければなりません。
しかしそれは経済活動にとって大きなマイナスとなり、
詰まるところお金を儲けられなくなります。
それはちょっと困る。だからもう少し様子を見よう。
温暖化で今すぐ人類が死に絶えるわけではないのだから。
これが凡庸というものである、
という意味のことを養老孟司氏が本に書いていました。
地球温暖化の問題が提起されたのはもう百年も前なのだとか。
百年経っていよいよ問題が顕著化したこの期に及んでもなお、
凡庸な人間どもは経済がどうのと言って、
やるべきことを先延ばしにしています。
それでは非凡とは何か。
目の前の、己にとってのマイナスをものともせず、
問題解決に本当に必要なことを決定し実践することだと、
養老氏は言っています。
地球温暖化のみならず、10年前の東北大地震と原発事故、
それにコロナ禍の問題にしても、同じ構図が含まれているように思えます。
これらの問題はことが大き過ぎて、
ややもすれが私たちはどこか他人事で済ましていますが、
禁煙なら分かり易いでしょう。
健康に百害あって一利なしと分かってはいても、
煙を肺一杯に吸い込んだ時のあの美味しさ、あの快感は、
なかなか諦めることができません。
つまりこれが凡庸なのでしょう。
だから「たばこ? もう、すっかり止めたよ」などとのたまう御仁がいると、
「凄いですね。よく思いきりましたねぇ」と、
その非凡さに思わず感嘆するのです。
凡庸と非凡は、会社の至る所に散らばっているようにも思います。