節分にまかれる福豆の由来
朝礼ネタ4575 2021/01/30 2月風物詩・季節行事2月3日は節分です。
節分とは、季節の始まりの日に当たる「立春・立夏・立秋・立冬」の前日を表しています。
節分という言葉は、1年に4回ある季「節」を「分」ける日という意味です。
季節の中でも、立春は旧暦の新年に当たることから最も大切な日とされ、立春の前日の2月3日だけが節分の日とされています。
ところで、節分では「福豆」を撒く行事があります。
福豆とは煎った大豆を桝に入れ、神棚にお供えするものです。
穀物である大豆には、邪気を払う霊力があるとされていました。
また、豆を煎る理由は、生の豆から芽が出ると縁起が悪いとされていたからです。
なお、節分に豆を撒くのは宮中の行事に由来しています。
立春の節分には宮中で「追儺(ついな)」と呼ばれる、鬼祓いの儀式が行われており、それが一般市民の間に広まります。
鬼に豆を撒く理由は、鬼の目に豆を投げつけて退治したという昔話から来ています。
「魔目(鬼の目)」に豆を投げると、「魔滅(鬼が滅する)」に通じると信じられていました。
また、煎った豆を投げるのは、「魔目(豆)を射る(煎る)」という意味も込められています。
ちなみに、豆まきを行うのは基本的に「年男」です。
元来、年男とは一家の主人のことでしたが、今ではその年の干支に生まれた男性を年男と言っています。
そして、鬼は夜に来ると伝えられているため、夜の10時頃に豆まきをします。
豆まきを終えると、家族全員で豆を食べます。
この豆を「年取り豆」と呼んでいます。
自分の年齢の数、または年齢の数+1個を食べるのが慣習となっています。