「虚礼廃止」ってどのようなこと
朝礼ネタ4538 2021/01/04 社会・経済挨拶「虚礼廃止」といってお歳暮やお中元、年賀状をやめてしまう人たちもいるようです。しかし、心がこもっていようがなんであろうが多くの人は形から入ったほうがいいということを実生活で学んでいるはずです。
それでも彼らはどうして今までやっていた行いをやめたいのでしょうか。
それは今まで贈り物をやっていたけれども、もうそのような行事に使うお金を出せるほど裕福ではなく、むしろ日本全体が貧しくなってきているのだと私は思います。今までお歳暮、お中元、バレンタイン、年賀状といった無駄のような出費は経済を回し、それなりに市中にお金をばらまくイベントでした。しかし、そのようなものを「無駄」だと言って一つ一つ切り離していくとどうなるのでしょうか。
それは、西暦2000年以前よりも物価は上がったけれど給与水準はちっとも上がっていない現在があるのです。
多くの人たちが今までやっていたことを「無意味」だとか「無駄だとか」言い出すときというのはその国が小さくなっているときです。それとは反対に新しい国民的行事が生まれるときは国が大きくなっているときなのです。
もし、自分でも何でもかんでも「虚礼廃止」と言ってやめている人がいたら、それはその人の生活が貧しくなっている動かぬ証拠なのです。
やはり、このような「虚礼廃止」などせずともとりあえずは「お付き合い」程度のことに黙ってお金を払える大人であり続けることが社会人としての一つのたしなみと感じるのは私だけではないはずです。