ある朝スクランブル交差点で

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  • 会社に出勤しようと、あるスクランブル交差点に差し掛かったときのことです。ふと前を見ると、白い杖をついた男性がいました、目の不自由な方です。

    時間が時間なので、交差点前はかなり混雑していました、信号が変わったらどっと人の波が押し寄せるのは目に見えていました。目の不自由な方は、ひょっとしたら押されてよろけてしまうかもしれない、補助を申し出た方がいいだろうか。
    でも、そういった補助をしたことは無いし、どうしよう。

    そう思っていた時、私の斜め前にいたちょっと年かさに燃える女性が「大丈夫ですか、ご案内しましょうか?」とはっきりした声で、目の不自由な方に話しかけたのです。
    正直、良かった経験のある人がいて、と責任逃れできて嬉しかったと言うか、他の人にやってもらえてよかった。そんな気持ちもありました、でも。

    「私はこういったご案内はした事無いので、どうすればいいか指示してくださいね」
    とその女性が言った時に、自分は自己責任から逃げただけだったんだ、と気がつきました。
    その女性も介助経験者ではないのに、目の不自由な人が危ないのだろうと、思い切って声をかけたのでしょう。

    それを聞いた相手の方は、「自分の左側に来てください、あなたの腕をお借りしますので」と答え、女性は指示に従ってそちら側に移って腕を貸しました。
    その後信号が青になり、2人はゆっくりと確実に交差点を渡って行きました。

    その時本当に思ったのは、自分から申し出ることの大切さ。
    経験が無くても、こういった時には勇気を出して話しかけること、健常者である自分の義務を果たすこと、でした。

    次はあの女性のように、私も思い切って見せると決心した朝でもありました。




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