日本の決済方法は遅れているのか?
朝礼ネタ2628 2021/01/01 社会・経済今回は日本の現金主義についてお話ししたいと思います。
さて、みなさんはコンビニエンスストアやスーパーマーケットでお買い物をする時はどんな手段でお支払いをされていますか?恐らく年代が上になる程現金でお支払いされている方の方が多いのではないでしょうか。2019年キャッシュレス・ロードマップの調査によると日本のキャッシュレス比率はわずかに19.9%に留まっています。この数字は他の先進国と比較すると極めて低い値で、イギリスでは70%、韓国では90%以上にも及びます。
私自身必ずしもキャッシュレスが正義とは考えていませんが、脱現金化によるメリットは多くあります。まず、現金を持ち歩くことが無くなれば、紛失や盗難のリスクは下がります。お釣りという概念から解放されることによって会計から支払い完了までの所要時間も短くなるでしょう。また、データは全て集積されるので家計簿なども必要なくお金の管理も容易になることが想定されます。
では何故日本では未だに進まないのでしょうか。背景には日本治安の良さがあるそうです。日本では海外と比較してひったくりなどの犯罪が少なく現金を持ち歩くという行動自体に伴うリスクが少ないそうです。また、日本の紙幣は精巧な作りなため、偽装紙幣などが流通しづらく国としても脱現金化を早急に進める必要性を感じなかったということも背景として挙げられるでしょう。
ともあれ、今後日本はグローバル化を推進していく海外からのインバウンド需要を取り入れることになると考えるとグローバルスタンダードになりつつあるキャッシュレス決済をいち早く推進していく必要がありそうです。