馬の骨って何でしょう?

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  • どこの馬の骨とも知れない、という言葉があります。
    わたしも子供心に、なんで馬?しかも骨?と思ったものです。実はこれには立派な出典があります。ただし、千年単位でエピソードが追加された為、個々の情報が後世の私たちにはうまく連結が出来なくなってしまったのです。

    エピソード1つ目は紀元前の中国で「戦国策」にある郭隗が燕の王に聞かせた寓話です。

    人材不足を嘆く王に郭隗はたとえ話を聞かせます。

    ある所に名馬を求める人がいました。しかしなかなか良い馬が手に入らない。そこでその人は死んだ名馬の骨を高額で買って、さらにそれが世間の評判になる様に仕掛けました。
    すると、死んだ馬に大金を払う人なら、生きた名馬には更に金払いがいいに違いない!と多くの人が名馬を連れて売り込みに来たのです。狙い通り、その人は名馬を手にする事が出来ました。

    エピソードの2つ目は、郭隗から王への進言です。

    これは有名な「まず隗より始めよ」です。
    王よ、この話の様に、名馬すなわち天下の賢人を求めるのならば、非才の私、隗から手始めに登用してみてください。馬の骨すなわち私程度のものでも厚遇されるのなら私以上に優れた人材がきっと多く集まるでしょう。

    このくだりは教科書によく載っているのでみなさんよくご存知でしょう。事をややこしくしたのは、エピソードの3つ目、1,000年前の日本での逸話です。

    発言者は平安時代を代表する才女の一人、清少納言です。年をとって落ちぶれた彼女の家の前を若者たちが通りがかり、落ちぶれたものだ、と言って通り過ぎようとしたらば、「名馬の骨を買わないか?」とよく通る声で言われたが、若者たちはとっさにうまく受け答えができず、すごすご逃げ帰り都中の笑い者になってしまった、というものです。清少納言は漢学に詳しいので当然戦国策を読んでいたはずです。

    いかがでしょう?3つとも皆さんが知っている話のはずです。ですがそれぞれのエピソードを一連の情報として把握していないとただの情報のピースに過ぎない。情報も知識もつなぎ目なく連動させる事で始めて知性に一歩近づく事が出来ます。広い視野を持つには情報だけでなく、情報を編みあげることも意味があるのではないでしょうか?




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